アメリカ社会をFICCとEQUITYで見てみる。

今日は某IT会社へ訪問。

アメリカに10年いた社長とお話をさせて頂く。

SEO/SEMや、いくつかのデータベースを商品としてお持ちだったのだが、

その中で面白い会話がでてきた。

「アメリカでは雇用の際にバックグラウンド調査がかかります」

・・・ほうほう。

「しかも、クレジットカード社会なので、かなりの与信調査の精度を誇ります」

「賞罰はもちろん、クレジットの枠、性格的なもの、成績まで、かなり気にします」

・・・ほうほう・・・ン??

ここでふと思った。

アメリカって「アメリカンドリーム」に代表されるような、「一発逆転」がやりやすい、

かつEquity国家=資本主義の権化っていうイメージだったけど、思いっきりクレジットの国なんだ・・・。

その社長によると、アメリカでカード会社と組んでの与信管理は個人レベルで言うと(もちろん合法で)よくある。

その与信が悪いと、車や家はもちろん、就職にも不利な面がでてくる。

高額な物を買うときは、自分のクレジットの点数をきちんと調べて、その上で戦略を立てて買い物する。

・・・などなど。

今日の今日までEquity(=今日まで、でなくこれからに焦点を当てて、アップサイドを見る)という御国柄だと思っていたけど、Credit(=今日までに焦点を当てて、ダウンサイドリスクの評価をまずする)FIXED INCOMEの要素を多分に持っている国だと言う事が理解できた。

考えてみたらソーシャルセキュリティナンバーがあって、それにいろんな物がひもずいている以上、当然なんだけど。

そして、資本主義と言ってもエクイティ一本やりではなく、デットももちろん資本の構成要素なんだけど。

DEBT・FICCの考え方”も”強く持っている国だと言う事を認識しつつ、国民性の違いが間違いなくビジネスに影響を与えるであろう事例をいくつか教えてもらった貴重な時間でした。

ありがとうございます→Y社長