未来の可能性を増やす。

◯世界中で貿易と言う概念が無い国はどこでしょう?
  
この問題、見た事がある人も多いと思うのですが、どこだと思いますか?
問題自体はMr.コンサルタント、大前研一氏からなのですが、答えはアメリカ
(中国語では美国ちょっと当て字が出来過ぎです。)

曰く、ドルが基軸通貨なため、どこの国とのやり取りも結局決済通貨は”ドル”
国内の決済と何ら変わりがない。という主張です。「確かに」って思いますよね。

ドルを基軸通貨に、さらに諸外国にドル建てのアメリカ国債を持ってもらう、
ある意味いろんな国に「保証」をしてもらいながら国の運営ができる、
非常に頭がいい戦略なんだと思います。

乱暴に言ってしまえば、ピンチになったらお金を刷れば、  
どこからでもどんな商品でも買える訳ですから。

  

◯通貨だけ、なのか?
  
アスノバを初めて(構想からだと)2年、いろいろな外国籍のかたと話をしていて、
実は上記に加えてもう一つアメリカンスタンダードがここ迄広がった理由がある気がしています。それはお金と同時に「人」を刷っている事。

国内外の英知が常に英語、かつアメリカのロジックで教育されている事、
そのためにハーバードやスタンフォードという大学が世界の競争で勝ち、国外から優秀な頭脳を集め続けている。お金を刷り、人を刷る、この事がアメリカが国としての力を長い事維持している源泉な気がしています。下記2015年のアメリカの人口ピラミッド予想、見てみるとすごいなぁ、と思うのが、人口という非常に不確かな物ですら、きっちり統制をされている(ほぼ四角)事。すごい国です。

populationPyramid.php.jpeg

  

◯未来の可能性を増やす。
  
翻って日本、4700もある高等教育、そしてそれを(全部ではないが)満たすだけの 需要、
たくさんのポテンシャルがある、と思うのです。お金を刷る、基軸通貨足り得る、という所は規模として難しいかもしれませんが、諸外国に対してもWinの大きい、「人を刷る」という考え方、できないでしょうか。(教育業会の方には表現で怒られてしまうかもしれませんが、、、)

大学のときに外国籍の方々がいるのが「普通」の若者と、純日本人のみしかいない環境で育った若者、どちらが「未来の可能性」を持つのでしょうか。擦り合わせ・改善・クオリティコントロール・サービス、そしてあまり意識されていないですが「正解を探す・判断をする」という教育は、少なくともアジアの中ではかなりのレベルを持っている、そんな気がしてなりません。(これは人種の特性、というよりは教育の特性だと思います。)

日本、そしてアジアの未来の可能性を増やす教育、創って行きたい物です。(落ちが無いなぁ・・・。)