今日はポリシーウォッチ主催のセミナーに参加。
一年のビジネス初めに、識者が経済をどう考えているのか、を生で体感したかった。
下記、本当に生のテキストメモを貼付けておきます。
講演を聴いて、特に強く感じたのはBtoB
“Back to Basic”
日本語にすると「基本に戻る。」
当たり前の事を当たり前に、シンプルに、あるべき姿から考える。
非常に力強い言葉でした。
教育も同じ、企業経営も同じ、1万円で調達できるより100円で調達できる方が、
100円で売れるより1万円で売れる方がいいし、人財の質は高ければ高いほど、その調達コストは安ければ安いほど良いはず。(不当に安く、という意味ではありません)
自社のリソースを考えたときの「最適解」を日本だけで考える必要、やっぱり無いなぁ、
と思いながら話を聞いていました。
皆様はどう思われますか???
少々無理矢理ですが、メモ、興味ある方はどうぞ↓
階級社会方策
規制の中、規制の外での階級格差が非常に大きい。
でも規制の中の人たちが選挙を支えている。
それを最も弱者の人たちを立てにして、規制を強化して行く方向になっている。
アメリカの経済は10年くらい厳しい。
住宅産業をみれば分かる通り。自力再生はかなり厳しい。
日本はいま先に傷ついていた分だけチャンスがあるが、
リーダーがどうすれば良いかが分かっていない。
どういう立場にいるかがわかっていない。
保護貿易的になるよね。じゃあどうする???
●アメリカ:オバマさんが出てきて期待を持たせている。
政策スタッフはほぼベストだと思っている。
ローマー、バーナンキさん
産業再生機構の時にやった資産査定の専門家が居る。
マネージメントバンクラプシーが必要。
過剰債務(家計)
●短期的な経済は?
埋蔵金を全部使ったら??
その前に財政再建を整理する事が大事
●成長戦略
将来やらなくては行けない事を先取りしてやる。
東京を強くする。法人税の引き下げ。羽田の拡張
成長ドライバー:リスクマネーの供給問題。
エクイティ資金の資金が非常に少ない。
再生案件が増えているが、どのケースもリスクマネーが足りない。
この国のインセンティブ的に、預金とリスクマネーは税制を変えるべき。
成長分野にお金を投資する21世紀型の公共投資(エネルギー、環境など)<産業再生機構の方
既得権益者居なくて、お金が回る仕組が出来ていないからあんまりおかねまわってない。
●再分配の問題
格差の問題を議論するのではなく、貧困にきちんと対処する。
制度のゆがみをきちんと是正するべき。これは司法もかなり絡んできている。
きちんとパッケージとして政治の旗として掲げてほしい。
一票の格差の問題。
既得権益の温床:参議院:明らかにひどい。5倍の格差があったら既得権益の人たちが固まったら当選できてしまう。
●格差の定義、日本とアメリカ違う。
日本:結果の平等。おんなじだけもらえるかどうか?
アメリカ:働いている分ともらっている部分が違う。ゆがみ。
●財政支援 (ここは財政再建とは関係ない)3年間での財源
量的緩和:25兆円
政府紙幣:25兆円
埋蔵金:全体で50兆円 25兆円は使える。
●リスクを金利に転嫁するプレーヤーが少ない。
2%は貸せないけど、5%なら、、、みたいな話は非常に少ない。
出来ていたのはノンバンク、商工ローン、外資インベストメントバンク
貸金業 29.2%は駄目だ、と言われたので15%くらいになった。
上場会社、30社超えているつぶれてる。
2002年 29社が最高だった。
アーバン600億円の経常利益があった、黒字、増収増益、監査法人ついていて、
資金繰りでつぶれる。
29.2%じゃ無いと出来ないビジネスは無いか??
外食産業、通常のデフォルト率10%、15%の金利で貸すか??
●大工を軽視 野村弁護士
設計図と家を立てる人。
政策も絵を描くヒトと現場でやるヒト2つある。
弁護士は圧倒的に後者。
各省庁はデザインは重視する、でも実行は丸投げ。
何かをやろうとすると規制が沢山見える。しかも日本らしく凄く湾曲している。
遠慮と根回しの賜物。
●年金の問題 野村弁護士
年金改ざんの問題などなど、点検をして報告をするのだが、
本当の問題と、役人の問題の見方が全然違う。
「組織的な犯罪」VS「こっちの方が問題です」くらい違う。
誤りを認めてきちんと「あるべき姿」に戻せば良いのに、解決能力がない。
厚生労働省と社会保険庁がひどかった、と言う事を認めなくてはならない。
●経済政策 松原さん
総理一人が馬鹿なのであれば変えれば良いが、
どうも周りの人々含めおかしい。
大不況だ100年に一度だ、と言うのであれば
傾向をしっかり把握して、その上で対策がある。
官製不況、資源高、信用収縮、金融引き締め。
何が問題なのか。原因の認識と整理を提示しなくては行けない。
その上でこの深刻な不況をどう考えるか、どう対処するか。
対策に75兆円、1兆や2兆じゃない。
日本のマクロ的な経済政策は何もやれてない。
他の国はやってるのに。
内需が冷え込み、外需が落ち込み、円高。
これでGDP成長率+-ゼロと言うのはおかしい。
-3%位にはなるでしょう。をベースに考えなくてはピントがずれる。
●ティッピングポイント
日本の経済は沸点にきている。
経済は非連続で起こる。
100年の政治局面は二つのポイント
・グローバル企業は本気で日本を捨てる事を考えている。
・100年来の局面だから「ちゃんと変えよう」
財政演説、外交演説、政策演説
大臣が自分で演説を書くのはおかしい。<竹中さんは3/4は自分でかいた。
根本的な当たり前の事を議論しよう。
年金問題、一票の格差問題、政治と官僚の力関係。
細かな失敗に対しては凄い指摘が来るけど、大失敗がおきてもメディアは目くじら立てておこらないし、むしろスルー。
高橋先生の本:税の問題。
政策と司法がきちんと牽制し合えるか。
Back to Basicを掲げる政治家をどこまで応援できるか。BtoB
●司法の問題
地方の一等地にある。<別に合同庁舎の中にあっても良いじゃない?
人権という名の下に既得権をまもる判例を出している。
●リーダーシップをとるのは政治家
民間にも問題はある。
自分の既得権益を取り上げられそうになると、凄い抵抗する。
政策決定のプロセスの中に凄く沢山民間人がいるが、官僚に取り込まれている。
個人が胆力を持たなくては行けない。
日本が成長する=国際競争に勝って行く。と言う事と同義。
太陽電池:日本企業が太陽電池No.1だったのに、政府が補助を辞めたらドイツが一気に抜き去った。
政府と民間、セットで勝って行かなくてはいけない。
(松原)電気自動車:2兆円 200万円分/台出せば日本は電気自動車大国になる。
日比谷公園の派遣村。別にこれをやる必要はないよね。
ハローワークがこっちに来い。は間違ってません??
雇用問題を解決するのは、雇用をするヒトを増やすしか無い。
(北村剛)
年金問題:四則計算。難しい問題じゃない。
介護:微分積分の問題
医療:ロケット演算
年金5000万件のうち2000万件は「わからない」って結論が出てる。
だったら、分からないって認めて対策を考える。
雇用問題、声を大にしていっているのは「ヒトを雇った事がない」人。
紹介先なんていくらでもある。中小企業、零細企業の正社員。
■Q&A
Q.前年のフォーラム:2011年プライマリーバランス
今年はプの字も出てこない。→なんで?
A.日本の持っている「キャッシュ」と世界の「借金」をみると1,500兆あれば覆える。
A2.政策の整合性フレームワーク
今は非常時。プライマリーバランスに影響を与えない所をメインにしながら、
元々の成長戦略に戻して行く、という所で政策の整合性がとれると思います。
Qガザの問題のダメージは?
戦争の長期化
イラン問題が背後にあるので原油価格の高騰のインパクトが大きい。
Q.なかなか若者の意見が反映されていないと思いますが、若者の動き方に対してアドバイスは?
ポリシーウォッチにでる。笑
若い人たちが政策の議論をもっとまじめにやってほしい。
2アウト満塁で次に何の玉を投げるか、を真剣に議論しなくては行けない。
法律・行政の積み重ね=政策、ここをきちんと学んで大きな声を上げるべき。
Q.貨幣量を増やさない理由はなに??
法律ベースでは柔軟に考えられるが、日本銀行はなかなか考える官僚組織になっていない。
Q.HPでの質問。麻生政権はいつまでもつか?
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