チームを一つにまとめる方法 in 中国

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ブログごっこ、止めます。宣言をしたので、アジア×ベンチャー×現地で戦うネタを早速。

尖閣諸島問題、去年の10月位から「風当たり強いでしょ」という問いに、

「消費者は問題ないです(実際、売上は10月より全然良い)」と「政府関係は結構・・・」

という 二つの答えをしている有田です。

尖閣諸島を置いておいたとしても、政府関係者、関係省庁との付き合いは、ずいぶん感覚が違うなぁ、と言う印象です。

これは日本企業だからというわけでは無く、法の適用が非常に緩い(法律は細かいけれど、運用は大雑把)な中国では合理的に”法律対策費用>罰金金額”な場合も有りますし(日本だとコンプライアンス=止めること、という解釈なイメージですがアジア圏ではベンチャーでもコンプライアンス=リスクマネージメント、と言う考え方が割と多い。リスクヘッジの費用が高すぎるなら、ヘッジしないでリスクを抱える。) (僕の場合は土地柄日本人の方は多く無く、欧米系とか台湾の方が多いのですが)と話をしていても「判断軸や合理性はびっくりするほど無い」というのが共通見解だと思います。

対策として、「どんな基準突っ込まれるのかは良くわからないけど、対応策を早く習得する事が大事」と言われます。そんな難しい政府とのつきあい方、1点だけ良い事があって、それは「会社の結束が強くなる瞬間でもある」と言う事。チームをまとめられる好機と捉えれば良いんじゃないか?と最近気づきました。

さすがに、この時ばかりは「下手な対応をすると色々ペナルティがまっている」「理不尽という言葉は彼らには当てはまらない」という事が心底分かっているからなのか、普段は色々スムーズに行かない連携が、本当に驚くほど、上手く取れてきます。「え、この時間ででそんなに対策できたの???」と思うほど。尖閣問題以後はチョコチョコ色々言われている様ですが、有田はほとんど手を動かさず、事後報告。かつそのうち手は毎度「適切」と思う事しきりです。で、すかさずその最中に「こういう風にここも処理しちゃおう」と詰めてしまうと意外とあっさりいろんな難しいチームイシューが解消したりします。

終わった後、みんなで「おつかれさま」と言っている様は何やらチームスポーツの様。頼もしい瞬間です。後は、何処迄をコスト、何処迄をリスクと見て、適切なコストで処理する、という大原則だけは厳守で、という事を伝えるだけで(通常ビジネスではあり得ない)高クオリティで、かつオートで物事が処理されます。

日本の場合、個人的な感覚なのか、そもそも非常に同質な民族だからか、国内の自社以外に敵が居てもそこ迄固まる事、無いような気がしますが、(例えば求人業界、ガチンコで戦っているはずですけど、社内で「あそこを倒そう、おーーーー!」ってなっている会社、無い気がしますし、証券業界もどこかを目の敵にして固まる、というイメージは無いのは僕だけでしょうか)中国人の団結力はすごいな。と思った次第。

逆に、なぜ日本を含めた諸外国と色々ぶつかっているか、と言うところもこういう「外の敵に対して一致団結する」習性が国民性だとすると、理解できる部分が多いのではないでしょうか。

この団結力を、攻める側に持っていけないかな、と日々格闘中。何かの参考になれば。

Photo by LowestForm0fWit