昔、某R社に居た時には「大きな目標を持ってクリアするのがかっこいい」と思っていました。でも、経営ベースで考えれば真逆が正しいな、と感じます。
巨大な組織の中で言うと、個人の達成率数%は結構どうでもいいはず(多少語弊はありそう)。この状況だと将来のために、利益を稼ぎながら投資ができる(ので、無茶な目標設定をして、100%以上ストレッチをしながら達成することに意味がある)ので、「大きな目標を立てて、達成しろ!」という思想的なオペレーションに成るのは理解ができます。その上で本当にすごいプロダクトとか、サービスが出来ると、会社が大きく変わったりする。ただ、武装も、余裕もないベンチャーだと目標未達=死、ということが往々にして有ります。(DeNAの南場さんの本をみて、一番「なるほど」と思ったのは、オークション出品数一覧サイトの毎日の出品数推移が、あるところからYahooに全く勝てなくなった=サービスの死、と言っていた所です。)
レーダーの話にも通じますが、自分たちの「進捗の認識」「今出来る力の最大値(よりできればちょっとだけ上)を認識しながら(これの精度が高いと、予測ははずさないし、嬉しい進捗もたくさんあるはず。)小さな達成を積み重ねる。目標を小分けにして、毎日しっかり「達成」をして、一日を終える。そういう組織が「強い」と思いますし、その積み重ねの上に大きな達成が出てくるんじゃないかな、と思っています。あ、もちろんオールインが出来る、そんな勝負の時は(死なないだけの兵站を確保した上で、ちゃんと読んで)フルスイング勝負をすべきだと思っています。要は戦局の理解次第(そしてそれがとっても難しい)というお話でした。小さな達成、積み重ねていきたいと思います。