タイトルは大仰しいですが、解決策は凄くアナログ、シンプルで、「困っている外国人にできるだけ親切に接する事を美徳にする。」というお話です。
週の半分ぐらいを静岡で過ごしている中で、夜、街なかで結構外国人とすれ違います。もちろん東京でも数多くの外国人を見ます。そして結構な確率で「キョロキョロ」している人が居る気がします。この人達、大きく「日本」という視点で見るとお客様。最近大きく見ると観光系のプロジェクトが多いからか、凄く気になる存在です。
個人的に中国(の観光、もっと言うと上海)に凄くいい印象を持っているのですが、それの発端は実は北京オリンピック前に行った何回目かの渡上海で、現地の携帯電話を探していた時の経験が大きかったりします。たまたま入ったNOKIA(今もあるのだろうか?)のお店の店員さんがすごく丁寧。当時は(と言っても5年ほど前)なかなかVISA/JCB/AMEXなどの国際系カードが使えず、ATMで現金を下ろしてきます。と言うと、なれない英語で「それではご案内します」と全く関係ない(しかもものすごく少額の買い物)お客である僕を連れて、ATMまで案内してくれ、無事に買い物を済ませることができました。
その時に「なぜそんなに丁寧に接してくれたの?」という事を聞いてみると店員さんは胸を張って「あなたは私の国のゲストです。丁寧にするのは当たり前です。」と伝えられ、びっくりして感動をしました。オリンピック前で、特別な政策・お達しが有ったんだろう、とも普通に思いますがそれを差し引いてもその国(少なくとも地域・ブランド)のファンになるには十分なインパクトでした。
振り返って本日の本題。前述の個人的なサプライズは、ほぼコストが0で出来る施策です。やることは簡単で、国として外国人がゲスト、もしくは外国人から認めてもらうことがどれだけ大事か。ということをしっかり認識して、困っている・いそうな外国人に”ちょっとだけ”親切にしてあげたらいいと思うのです。道を聞かれたら、わからないながらも教えてあげて「Have a great trip!!」と笑顔で言う。そんな程度のことでも旅行体験、全く違うと思うのです。
先日、銀座の街で外国口座の出金ができるATMを探しているドイツ人に出会って、日本人、日本語が完璧に(多分)話せる、かつ海外・日本での送金も(小さな会社なので)まあ普通の人の10倍以上やっている僕が、結局海外からお金を引き出せるATM探すのに10-15分かかりました。全く土地勘のない国だったらそりゃ途方に暮れます。お金0じゃ、大変です。その人は何度も「Thank you」と言ってくれていました。双方英語は大してできません(ここ重要)でも、国の代表として(ちょっとだけ)誇りを持って外国の方に関わる。そんな事を道徳の一環としてできたら今と全くコンテンツ変わらなくとも、海外から大挙して人が押し寄せると思うのです。そんな教育、採用してくれないかなぁ。