割り算をしてみる。想像をしてみるということ。

都議政活費、新年会の会費にも 68人が計1619万円(原文ママ)という記事が出ていました。直近話題になっている、いた話題なので、一瞬目に止まりましたが、世の中を見る目がいかに歪むか、という良い事例だなと思ったので(政治の話、と言うよりは算数の話として)取り上げてみたいと思います。

消えてしまうかもしれないので要約すると。

  • 都議68人が業界団体などの新年会に計2,251回出席し、計約1,619万円を「会費」として支出していた。
  • 会派別にみると、自民が47人で約1,143万円、公明が20人で約457万円、無所属の1人が約19万円をそれぞれ支出している。
  • 1日に5カ所以上を「はしご」した議員も15人おり、最多は8カ所だった。

ということのようです。

で、これが「けしからん」という事を言いたいようなのですが、イマイチわかりません。1,619万円÷2,251回=0.71/回=約7千円/回。1回の代金としてはそこまでおかしな(ファーストクラス的な)話ではなさそうです。1日5箇所のハシゴ、と言いますが、基本的には「業界団体など」との新年会の様なので、少なくとも情報交換等をする、という政務活動費の使用定義:議員の調査研究その他の活動に資するため。という意味では議員の活動どまんなか。(営業的には立派に「アポに行っている」)という状態ではないでしょうか。

1日5アポ以上、8箇所のアポイント、と聞くとほとんど話す時間はなさそうですが(移動時間も有るはず+新年会=夜でしょうから、17時から23時まで有ったとして6時間、それで8本、1アポ移動人入れて45分ですね。ほぼ挨拶しかできないレベルの可能性も大有りですそれでも、業界(や町会など自治体)に顔をつなぎ、話をするのは、議員としてやらねばならぬこと、に他ならないのでは?一同に介している新年会、平均10人ずつの会だとしても一人に会うコストは700円です。もっと集まっていればもっとコストは低いわけです。会う、と言う事をアクションと考えた時のCPA700円なんて、いまどきのgoogle先生のクリック単価を考えれば「安!!!!!!!!」というレベルかと。(

このページを見ると、都議の役割、会派は書いてます。上から3つを抜粋すると
 (1) 議決権:条例制定などの決定権
 (2) 選挙権:議長、副議長、選挙管理委員などを選挙します。
 (3) 行政事務の検査及び調査権:都の事務の管理、議決の執行及び出納について検査できます。
とのことなので、何にしても都内業界団体等から「リアルな」声を聞かないかぎり、本来的に出来ないことのはずです。「ネットで分かるんが〜」と言う人もいるのでしょうし、それはそれで理解できますが、高齢者、子どもたちなどネットに触れない人もたくさん居ます。地道に対面で人と合う、と言う事をことさら咎める必要があるかどうかは疑問です。

算数、と言う意味ではもう一つ、記事の中には、新年会費用を計上した議員の数を

自民が47人で約1143万円、公明が20人で約457万円、無所属の1人が約19万円をそれぞれ支出している。

と書いてあるのですが。民進党系、その他は無所属の1名のみの様です。他にも有るのかもしれませんので、可能性としては意図的に与党側を取り上げたのか、本当に計上がなかったのか、、、。新年会には行かなかったのでしょうか??行ったけど計上しなかったのでしょうか、、、そしてそれが偉いのでしょうか?CPA700円は「褒めるべき」ことな気がします。(ただし、それで都政がしっかり前進することが前提です。こんな記事をみると80%近い賛成が取れるはずなのに、決まっていないって、、、1円も使うな!!!!と思います。)お後がよろしいようで。

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