20代の頃は「ミッションのため」という事を言っていた気がするこの問い。最近はそれすら「人それぞれ」だな、と思うことが増えてきました。
XXXのための組織。といい切れることには強味と弱味がある気がする。というのがふと気づいた事の発端です。言い切って生き残り、成長し続けるためには十分にマーケットがあり、勝ち筋がある。という条件が合致してのみ生存できるな、と思った次第。しっかり条件が揃っていれば色々別だと思うのですが
- 条件が揃うことがそれなりの難易度。(Appleですら、揃っていない時期もあった)
- 年月が経つに連れ、そのマーケット、もしくはプロダクトが陳腐化してしまう事がママ有る(Yahoo/IBMあたりが好例?)
- 組織が誰のものか論によってこの条件は結構変わる(創業者・株主であれば10億ぐらいの売上でExitしたらそれなりの億円がもらえたりするが、従業員から見たらExitは簡単ではなく(逆を返すと初期に資本がない場合も多く)長期で見れば経済的リターンは当該企業の利益率に収斂する
という感じのはずなので、ミッション”も”一つの帰属要因ではあるし、それ以外に”も”帰属要因は有るよな。と思うに至りました。歳を取ったのか。。。
純粋にビジネスが好き。AAAAという業界が好き、その組織の人が好き。新しいチャレンジが有る。給与がいい、福利厚生が、、、などなど様々な理由があっていいと思うのですが、最近はその多様性や「ビジネスが好き、肇は小さくとも何らか世の中に仕掛けていきたい。」という人たちと一緒に進んでいきたいな、という想いが強かったりします。「世の中を変えてやる」と言うような事よりは(その言葉自体が何だか陳腐に聞こえてきてしまっているのは僕だけでしょうか)「世の中にはもっと面白いことが有る」という事を一緒に掘りに行くような感じです。微妙な違いかもしれません、肩の力の入れようかもしれません、ただ「純粋に楽しいから」自分たちの居る場所をどんどん掘って広げる。何かを奪取する海賊、と言うよりは発見する研究者、冒険家、と言うイメージです。そんな事の先にふとステージが変わったり、出来ることの桁が増えたりする、そんな成長(進化?)も有るのかな、と思ったりします。
もちろん、そういった気構え、性質を持った上で「この人と一緒にやりたいな」と言うポイントが(人それぞれに)有って、初めてJoin、そして続けていけるということなんでしょうが。”Why”だけじゃなくて、WhatでもWhereでも、Howでも、Whoでもなんらかそこの場に共感できて、ワクワク出来る。会社である以上利益を出さねばならぬ、他社に勝たねばならぬ、民主主義、資本主義の上に成り立っている。という「どうにも動かせない事実」を共有し、それが空気のような常識だと言う事がわかった上で、いろんなモチベーションの人達がいる事自体、多様性自体を楽しみたい物です。