人体実験:「生きるための水が湧くような思考」から。

教育の「知の高速道路」を梅田望夫さんの「生きるための水が湧くような思考」に見た。

たとえば自家製ビジネススクール・カリキュラムを作るのであれば、まずはマサチューセッツ工科大学(MIT)の講義内容公開プロジェクト「オープンコースウェア」(http://ocw.mit.edu/)に行き、学部から大学院までの関連講義の全容を散策すれば、現代の経営を巡る知の全体像を俯瞰できる。他大学ビジネススクールのカリキュラムも概観すれば、代表的な教科書や参考書が何か、当該分野トップクラスの教授が誰かもすぐにわかる。ケースメソッドで有名なハーバードビジネススクールが蓄積してきた膨大なケーススタディ教材も、検索して一冊単位でオンライン購入できる……。
 七月号でご紹介した「iTunes U」や「グーグル・ビデオ」で、無償公開されている全米の大学の講義のビデオや音声から興味あるものを選び出す。ブログを書いている当該分野の専門家を探し、ウェブ巡回リストに入れる……。
 そんなふうにして「精緻なカリキュラム」を作ったら、一千万円、二千万円の投資に比べれば安いと思って、十万円か二十万円の予算を用意し、必要な書籍や教材は買い集めてしまう。すべて届いたら粛々と自家製カリキュラムをこなすのだ。「学習の高速道路」で「独学できる力」をと思う読者の方は、AやBの百分の一の投資でどこまで行けるか、是非人体実験を試みていただきたい。

これを実際にやってみよう。FBしてみよう。
経営と教育分野でこの勉強方法をしてみる。
経営者として、教育者として、自分に課した宿題。