久々まじめなお仕事報告。最近の海外大学の財務・ファイナンス系の取り組みがしりたく
お願いをして出させて頂いたUGSS2010 「第4回大学のグローバル戦略シンポジウム2010」海外の大学のファイナンス観点から言うと「そりゃそうだ」というマネージメント手法(例えば近隣の大学で総務機能等のバックヤード、もっと攻めている大学群は図書館 の共用化など)一時某外資がゴルフ場に対してやっていたような外から見たら「たしかに」というような合理化策とこの30年間での日米欧の授業料の上昇率等、個人的には業界から見たら基本の内容かもしれないが新鮮な所が多かったです。
気になったのは 日本の大学の方々から出てくる改善要望が基本的に「国がもっと助けてほしい」という事に終始していた様に聞こえた事。あくまで大学も一つの組織体として、自助努力、価値の創造をすべき主体、という事を前提に置いたときの「自責」を前提にしないと、(その前の講演迄で話がでていた)肉食系、合理的な欧米、アジアの一部のエスタブリッシュカントリーの様な国が覇権を争うHigher Education分野は長期で見たら・・・。かなり気になりました。
早稲田のような
- 「留学生を3000→8000にする」というような明確な目標を持ちつつ、(調達目標の確定)
- 原資を使ってどうクオリティを上げて行くか、(リターン目標の確定)
- そして現実とのギャップをどう埋めるか
を真剣に考えるような時代になっている気がしてなりません。その中には明確な本来の意味でのリストラクチャリングが必要な場合もあるのでしょう。日本はもう「全分野で世界一」を目指せる環境でもモメンタムでもないので。基本的には調達と投資、そして回収が営利・非営利を問わず永続的な組織の命題だと思うのです。そういう意識をもって学校を創って行きたい。
面白かったのは懇親会での某官僚の方とお話をさせて頂いた中での会話
海外での取り組み事例でアスノバでお手伝いをさせて頂いている事例を2−3話したなかで「そういう取り組み、専門学校の方が早いですよね?」とのお言葉、さらに「経営の自由度、スピードは全然速いんですよ、専門学校の方が競争にさらされていますので」との事。その方々も専門学校の動きを先行指標の様にウォッチしている、という見方に驚きました。
日本の中でも先端を走っている学校×海外分野、官の方から見ても、、、という事なんだ、自分たちが思っていた事を代弁して頂いた事と、日本の中でも割と先の方を走っている所のお手伝いをしているんだなぁ、という感想を持って会場を後にしました。
日本の教育の国際化、この冬〜春にかけて、どんどんプロジェクト(発表できる物は)発表して参ります。乞うご期待!