スピードの重要性。

最近、アスノバとしてやっている事業の2つの分野で新規事業の開発をしています。その2つのディスカッションで、同じ「スピード」という言葉のもつ意味と重要性が違ったのを面白いな、と思ったのでメモ。

アスノバはスクールや人材紹介業という部分に関しては市場全体で見ると成熟していて、キャッシュ・ビジネスモデルのポイントがはっきりして、かつ市場規模がそれなりにあるビジネス(もちろん切り取り方や地域によって伸びている所はいくらでも有る)をメインにビジネスを作っています。こういうビジネスの場合、感覚的にはビジネスの成功要因として「早さ×質」の総量が大事(質が低いと早く出しても後からまくられる)な気がする一方、マーケットが「今から」盛り上がる所は「先に旗を立てる」事が大事で質がイマイチなことのデメリットが成熟マーケットに比べて少ないな、と強く感じた、という気付きです。

後者の方がより「拙速でもいいから先に出す」ことの重要度が高いというイメージでしょうか。同時期に話をしている2つの事業であまりにその重要度が違う事が面白い発見でした。おもいっきり未知のマーケットを対象としたスタートアップだと「とにかくマーケットをとれー」ってなるのは容易に想像がつくのですが、リーンスタートアップ方法論は早くも時代遅れ, 製品は最初から完成度が高くないとだめということをいう人も居るようで(リーン・スタートアップ スペースで結構上の方にサジェストされます)産業全体のライフサイクルによって求められるものが違うという事なんだろうな、と理解をしました。

新しいマーケットも、成熟したマーケットも、しっかり見極めて良いサービスを創り続けられるよう、精進します。